『絶歌』発売から3年が経過した。いま、あらためて当時の雰囲気を振り返ることが必要なのではないかと思う。ブログで「絶歌」「元少年A」などを検索し、出てきたものを取り上げてみたい。

※酒鬼薔薇王国を再建しないくそ餓鬼に天誅をくだす活動の一貫です。
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『絶歌』の発売は書店にも秘密にして行われた。作者名を伏せたという話も聞いた。僕が「テロ」という所以である。

普段はどうしても忘れがちになるけど、書物を陳列することはとても思想的な行為だ。

一つの態度表明として、僕はこの記事を書き、いつも載せているAmazonのリンクは貼らない。

このブログは書店員の立場から書かれている。お客さまからの問い合わせがあったときのためにアルバイトに説明しておかなければならないこと、本部の人間が追加発注する話や、会社が本を売るのならそうしなければならないと書くなど、組織のなかで悩んでいる様子が伺える。

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次は当時、小学生だったというひとによる批判である。

何人もの幼い子供達を、己の快楽のためになぶり殺しにした少年時代。それだけを心の拠り所として高らかに謳いあげる、惨めなオッサンの小説でしかないです。

『絶歌』に対する批判が綺麗にまとめられ、ときおり煽り文句を入れているように思う。ひたすら苦しみ続けろと言っているところにどこかサディスティックなものを感じるのは気のせいだろうか。